手術後の患者さんの言葉
「こんなことなら、もっと早く手術しとけばよかった」
眼科で仕事していた時に、白内障手術後の患者さんの多くが、言われていた言葉です。
白内障は長い年月をかけて少しずつ見え方が悪くなるので、よっぽど困らない限り自分が白内障だと気づきません。
それが、手術して次の日眼帯を外した瞬間に、一気にクリアな視界になるので、今までどんなに見え方が悪かったかを実感され驚かれます。
「家のほこりが良く見えて、必死で掃除したわ」
「顔のしわがはっきり見えてびっくりしたわ」
実際、患者様が私に笑いながら、おっしゃった言葉です。
私から見ても、明らかに性格も明るくなり、おしゃれを楽しむようになった患者様もたくさんいらっしゃいました。
逆に、専門医から見て、今の状態が手術が必要なほど重症な患者さんでも、手術を希望されず不便なままの生活を選択される方もいらっしゃいます。
現状維持のまま定期的に通院されて、「やっぱり見えにくい」と訴える患者様。
改善される手段も、チャンスもあるのに、それを選ばない人の多くは、強い恐れがあります。
手術のリスクに重きを置き、数パーセントの合併症への恐怖が、決断を躊躇させます。
スタッフの私から見て、同じ状況でも何を選択するかによって、こんなにも違う未来が訪れるのかと、実感する出来事でした。
少し勇気を出せば…
少し考え方を変えれば…
周りに背中を押してくれる人、アドバイスをしてくれる人が居れば…
未来は違う方向へと導かれたかもしれません。
今の話は、手術に対する物の考え方のケースですが、このパターンは日常に転がっていると思います。
苦しみに耐え続けて、日常化している人は、必死に暮らすことが精いっぱいで、自分が苦しんでいることにも気付けません。
そして考える事にも疲れて、現状維持を選んでしまう。
過去の私もそうでしたが、新しいことや今を変えることは、とてもパワーがいることなので、苦しくても動かない選択をし続けました。
現在私は、違う未来を選ぶために選択をした結果自由になれています。
そんな経験のある私から言えるのは
未来を変えるのは、自分!
選ぶのはあなた!
これだけです。
自分のタイミングで良いので、力を蓄えて、いつか
「えい!やぁ!!」
って、自分の殻を脱出してみてくださいね。
とても勇気が要ることですが、やってみると清々しいです。
そして、「もっと早くすればよかった」と思うに違いありません。私のように(笑)